【新日本プロレス】IWGPヘビー級V11のオカダか?イギリス人初戴冠のザックか?【2018年4月1日東京・両国国技館大会】

【新日本プロレス】IWGPヘビー級V11のオカダか?イギリス人初戴冠のザックか?【2018年4月1日東京・両国国技館大会】
【大会名】新日本プロレス SAKURA GENESIS
【日時】2018年4月1日(日) 開始16:00
【会場】東京・両国国技館
【観衆】9,882人

新日本プロレス春恒例の両国国技館大会の後半戦をレビュー。

休憩時間に発表されたG1 CLIMAX 28の日程についてはこちらにまとめた。

 

【第6試合】3WAYを支配していたのは鈴木軍の金丸!

●SHO&YOH<チャレンジャーチーム> vs ◯エル・デスペラード&金丸義信<チャンピオンチーム> vs 髙橋ヒロム&BUSHI<チャレンジャーチーム>

12分45秒  ピンチェ・ロコ→体固め

新日本プロレスのファンからはあまり好評とは言えない、IWGPJrタッグの3WAYマッチ。

とくに後から強引に加わった3Kは、ロッキー「監督」との決別で何が変わったのかをアピールしたいところ。

解説のKUSHIDAが言う通り、爆発的な盛り上がりの可能性を秘めている試合形式であり、見方を変えれば、選手層の厚い新日本プロレスにおいて一度に選手を出場させられる形式でもある。

新日本プロレスで3WAYに慣れた選手はいないが、やるからには「3WAYだからこそ」という試合を見せなければならない。

終わってみれば、終始金丸の動きが試合の成り行きを左右していたように思う。

リング上ではLIJと3Kに消耗させ、最後の最後に美味しいところだけを持っていく……

今のところ、鈴木軍の2人はもっとも3WAYに強いチームだと言えるだろう。

 

【第7試合】これがジュニアからヘビーへの挑戦状だ!

◯ウィル・オスプレイ<チャンピオン> vs ●マーティー・スカル<チャレンジャー>

30分44秒 オスカッター→片エビ固め

ハイフライヤーvsテクニシャンという構図にも見えるが、前半はどちらもランカシャーを巧みに織り交ぜ、じっくりと魅せる攻防が多かったように思う。

中盤以降はマーティーのヴィラン(悪役)ぶりが試合に華を添えた。

徹底した首への攻撃、指折り、2度のパイルドライバーで文字通りオスプレイの翼をもがんとする強烈な攻め。

もう何度も対戦しているオスプレイとマーティー、徹底的に攻めなければ仕留められないということを知っているからこそ、常軌を逸した攻撃を畳み掛けていったのだろう。

一方のオスプレイ、エプロンサイドで首を強打し、頭部から出血するようなヒヤリとするシーンもあったが、最後は気持ちでなんとか勝てたという印象。

今のオスプレイに勝てるジュニア選手はいるのか……?

やはり、KUSHIDAが出るしかないだろう。

終わってみれば、メインイベントに据えてもよかったとすら思える、30分超えの死闘だった。

ジュニア選手権で30分超えの試合は、2010年の丸藤vs金本以来。

KUSHIDAの解説と相まって、今回のベストバウトに挙げる人も多いはず。

 

【第8試合】飯伏の苦悩はまだまだ続く……

●飯伏幸太&ケニー・オメガ vs ハングマン・ペイジ&◯Cody

23分52秒 横入り式エビ固め

まだまだ続くBULLET CLUBの内紛劇。

途中でヤング・バックスがすわ乱入かというシーンもあったが、前回のエモーショナルだったLA大会に比べると、今回はフィジカル寄りの試合だったか。

ジュニア選手権に続いてCodyがまぶたを切って出血するが、逆にヒールとしての色気が増したように思う。

試合後の飯伏のTwitterを見るに、ゴールデン☆ラヴァーズの二人が本当に幸せなプロレスができるのはまだ先なのかもしれない。

ただし、再結成以降で考えると、今回のG☆Lの連携はしっかりと取れていた。

G☆L再結成にファンからは「ケニーの格が落ちた」「思い出タッグはもういい」といった批判もあるが、BC内紛劇をしっかりと収めて、ファンの想像の斜め上を行く闘いを魅せてほしい。

 

【第9試合】盤石のV11、次は必死なオカダが見たい!

◯オカダ・カズチカ<チャンピオン> vs ●ザック・セイバーJr.<挑戦者/NJC2018優勝者>

34分58秒 レインメーカー→片エビ固め

盤石の絶対王者が勝利を重ねるか、イギリスの若き匠が関節技で勝利をもぎ取るか。

ザックがオカダのドロップキックを受け止めて関節技に持っていくような新鮮な光景も見られたが、結果は知っての通り、オカダがザックの関節技地獄を耐え抜き、前哨戦で封印していたレインメーカーを抜いて勝利。

終わってみれば、ランカシャーにも対応してみせた王者の横綱相撲だった。

タップ負けを喫するようなシーンが1秒たりともなかった。

オカダは文句なしに強すぎるチャンピオンになったのだろう。

2017年は1月と6月のケニー戦、4月の柴田戦ではギリギリの必死な闘いも見せていたオカダ。

一方で、ここ数ヶ月の選手権では、余裕とまではいかないまでも、しっかりとマイクパフォーマンスができるくらいの余力は残しているように思う。

史上最長記録のV12に王手をかけた次の挑戦者は、V11タイ記録を持つ棚橋。

棚橋はオカダを必死にさせる相手になりうるか?

 

総評

本日のベストバウトは文句なしに第7試合のIWGPジュニアヘビー級選手権試合。

それ以外の試合は、ニュージャパンカップや前哨戦シリーズROAD TO SAKURA GENESISの帰結というよりも、5月のDONTAKUへのつなぎのように思えたのが少し残念。

さて、今回はIWGPジュニアヘビー級選手権試合のウィル・オスプレイ vs マーティー・スカル、IWGPヘビー級選手権試合のザック・セイバーJr.と、いわゆる「イギリス三銃士」が一堂に会する大会となった。ニュージャパンカップでザックが優勝したときも思ったが、今年の新日本プロレスは北米だけでなく、イギリスを入口としてヨーロッパにも進出していくのだろうか。

先日アメリカ・LAで開催された興行「STRONG STYLE EVOLVED」の開催が、イギリスのプロレス団体Revolution ProのTwitterで公表されている(新日本プロレスは公表していないが)。

イギリスはアメリカに次いで、新日本プロレスの海外ファンが多い国。

2018年は、新日本プロレスのビジネス面での動きからも目が離せない。

本日のベストバウト:【第7試合】IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ウィル・オスプレイvsマーティー・スカル
本日のMVP:マーティー・スカル興行の総評:★★★☆☆