【後半戦】勝ったのは新時代の王者か?最強最大の挑戦者か?【2018.3.25 DDT 両国国技館大会】

【後半戦】勝ったのは新時代の王者か?最強最大の挑戦者か?【2018.3.25 DDT 両国国技館大会】

【大会名】Judgement2018~DDT旗揚げ21周年記念大会~
【日時】2018年3月25日(日) 開場13:30 開始15:00
【会場】東京・両国国技館

後半戦をレビュー!

【第5試合】KO-D6人タッグ選手権試合

<王者組>KUDO&●坂口征夫&高梨将弘 vs ◯梅田公太&上野勇希&竹田光珠<挑戦者組>

12分28秒 エビ固め ※梅田ドライバー(仮)。酒呑童子が3度目の防衛に失敗、梅田組が第33代王者組となる。

酒呑童子を抜けた梅田を含む梅上竹の若手3人が、ベテランぞろいの王者組にどう立ち向かうかに注目。

坂口vs梅田からスタート。連携ではやはり酒呑童子が一段も二段も上か、若手組を圧倒する。試合を作っていたのは酒呑童子の高梨で、ことの発端である坂口はコーナーに待機。若手のなかでは梅田がふてぶてしく前に出いたが、これはラストの伏線だったか。

両者のハイスピードな展開が続いたが、徐々に坂口と梅田の一騎打ちの様相を呈する。蹴り対決で梅田が坂口を圧倒、最後は梅田ドライバー(仮)を決めて若手組が一発戴冠。終わってみれば、若手がベテラン勢に下剋上を果たすタイトルマッチだった。

【第6試合】ウェポンランブル5WAYタッグ敗者肛門爆破マッチ

高木三四郎&一般人・澤宗紀 vs マイク・ベイリー&◯MAO vs 宮本裕向&高尾蒼馬 vs 木高イサミ&阿部史典 vs ●中澤マイケル&中邑珍輔

珍輔入場のRISING SUNが差し替えだったのは残念!

凶器の中に「笑ってはいけない」系が2つあったのは少々クドい感じがした。大谷晋二郎だけにしておけばもっと会場が沸いたのでは?

ピンを取られたマイケルが肛門爆破の刑を受けるはずが逃亡。ダチョウ倶楽部方式で残った選手がダチョウ倶楽部の「俺!俺!」を始めるが、最終的に大社長が「どうぞどうぞ」で肛門爆破を受けることに。肛門爆破のスイッチが押せない大社長を助けるため、一般人・澤宗紀が一緒に肛門爆破葬。変態大社長タッグ、この先も続いていく可能性ある?

【第7試合】ドラマティック・ドリームマッチ

◯グレート・ムタ&佐々木大輔&遠藤哲哉 vs 男色ディーノ&●石井慧介&大家健

20分9秒 ムーンサルト・プレス→体固め

グレート・ムタの入場で両国の雰囲気がガラリと変わる。膝のコンディションは相当悪そうだが、それが逆に妖しさを増している気がする。

グレート・ホモが出てくるかと思ったけど、最後まで出て来ず。観たかったけどな、ムタvsホモ。とにかくムタの存在感に釘付けになった。歩くのも辛そうだったが、それでもフラッシングエルボーやドラゴンスクリュー、毒霧が出るとアガる。

最後はなんとトップロープからのラスト月面水爆まで披露してくれて、往年のファンも納得の一戦だったのではないだろうか。

魔界組の退場を見送ったディーノがマイクでムタと武藤にシングルを要求する。

【第8試合】ウチコミ!presents KO-Dタッグ選手権試合

<王者組>●HARASHIMA&丸藤正道 vs 関本大介&◯樋口和貞<挑戦者組>

17分49秒 轟天→片エビ固め ※ハラシマルフジが6度目の防衛に失敗、関口組が第63代王者組となる。

セミファイナル。解説に大谷晋二郎を起用する豪華さたるや!

チャンピオン組が6度目の防衛に失敗、樋口&関本組が前哨戦の雪辱を果たす。6人タッグに続き、こちらもベテランに若手が対抗する構図であり、結果的に若手が王座を獲得した。

樋口選手の試合は初めて観たけど、食らい付いていく顔が良い。剛力タッグがどんな防衛ロードを築いていくのか楽しみ。HARASHIMA選手はD王に続いての敗戦だが、今年後半からの巻き返しはあるか?

【第9試合】メインイベント~KO-D無差別級選手権試合

<王者>◯竹下幸之介 vs ●石川修司<挑戦者=D王 GRAND PRIX 2018優勝者>

23分31秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド

いよいよメインイベント。DDT無差別級の絶対王者vs2017年もっとも活躍したフリー。ある意味、団体間の序列が決まってしまうような難しい対決ではないか。G1CLIMAX覇者と三冠王者が闘うようなものでしょ。エリートvs雑草っていう風にも見えるかな。

前半はとにかく石川の強さが際立った。竹下に勝てる要素なんてひとつもないんじゃないかと思わせるくらい。でも、場外でのテーブルブルーサンダーまでは石川修司優勢に見えたが、リングに戻ってからの竹下の反撃、ラスト直前のラリアットの打ち合いは見どころあった!石川はカミゴェを出すタイミングがちょっと早かった気がする。最後は竹下がクロスアーム式ジャーマンと正調ジャーマン・S・ホールドでフィニッシュ。

竹下はとうとうV11。22歳でここまでやり遂げたが、いったいだれが倒す?団体内には居そうにないな~

総括

竹下が「俺について来い」とマイクでアピールしたように、全体をとおして若い力の躍動が目立った興行だった。DDTのビッグマッチをリアルタイムで観たのは今回で初めてだったけど、ラスト3試合はムタの存在感に圧倒され、樋口の闘志に心を打たれ、竹下のジャーマンに魅了された。ふだん新日本プロレスを観ていると、タイトルマッチで30分40分はザラだが、一流の選手がぶつかり合えば、20分でもしっかり魅せられるということを改めて感じた。

最後に。入江選手、出てくるタイミングがちょっとだけ早い方がよかったんじゃないかな……。それに今のところは石川修司のあとの挑戦者としては説得力がないから、前哨戦でしっかりと実績を積んでほしいところ。

いまプロレス界には、団体ナンバーワンの称号を10回防衛しているチャンピオンが2人いる。オカダと竹下。そのうちのひとり、DDTの竹下が最強の外敵の退け、一足先にV11を達成した。いずれの団体も若い選手をチャンピオンに据え、一方はブシロード、一方はAmebaと強力な後ろ盾を持っている。

ジャイアント馬場のかつての名言になぞらえて言えば、「みんな(新日本)が海外に走るので私(DDT)国内を独占させていただきます」といったところか。今後もこの2団体の動向から目が離せない。

本日のベストバウト:【第9試合】竹下幸之介 vs 石川修司

本日のMVP:グレート・ムタ

興行の総評:★★★☆☆